Telematics Car Insurance Services Company

TOYOTA

Aioi Nissay Dowa Insurance Co., Ltd. (AD), Toyota Financial Services Corporation (TFS) and Toyota Motor Corporation (TMC) announced on April 13th that their respective U.S. subsidiaries have established a jointly owned telematics car insurance services company, Toyota Insurance Management Solutions USA, LLC (TIMS).

The aim of establishing the new company is to contribute―from the point of automobile insurance―to the achievement of their vision of a mobile society that is safe, secure and convenient. I'm quite sure that it will have a great impact both on the insurers and the automobile manufacturers. (*1)

Global Telematics (and telematics insurance) industry map, now consists of these three layers: (*2)

  1. Generate the data, and transmit
  2. Accumulates the data, analysis, and sell
  3. Use the data in a variety of applications

Accumulators on the cloud include data analytics vendors and public sector companies like the Credit Bureau. They are facing challenges in exchange services. Among many data users, there are the traditional insurance companies including car insurance, life insurance, and medical insurance, as well as the emerging InsurTech companies. (*3)

 

(*1) New Telematics Car Insurance Services Company to be Launched in U.S.

http://newsroom.toyota.co.jp/en/detail/11775458/

(*2) Insurers and the Internet of Things

http://bit.ly/1pWpizL

(*3) Telematics and Japanese Insurer Business Strategies

http://bit.ly/1WBzquI

テレマティクス自動車保険サービス会社

米国におけるテレマティクス自動車保険サービス会社設立がプレスリリースされました。

成熟し競争の激しい市場において、単なる研究開発に留まらず、実ビジネスを進める日系最大手自動車メーカーと保険会社による今回の挑戦は、新たな経験と大きな成果をもたらし、日本の各業界にも大きなインパクトをもたらすものと確信します。(*1)

先進市場においては既に、IoTデータの①発信②蓄積/分析/販売③活用、といった3階層のサービス分離(モジュール化)が進んでいます。FinTechの取り組みにおいても上記3分野で、新たなサービス事業が誕生しています。(*2)

このような背景の下、今後は、②IoTデータの蓄積/分析/販売による『自動車運転情報のサービスビューロー』となりえたものが成功の鍵を握ると考えます。クレジットカードやローンの審査時に参照する『クレジットヒストリー』と同様に、保険の引受審査時に『安全運転履歴』や『健康管理履歴』が活用される時代の到来を予期します。(*3) (*4)

 

(*1) 米国でテレマティクス自動車保険サービス会社を設立

http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/11775445/

(*2) IoT時代の保険会社

http://bit.ly/1kbM43L

(*3) テレマティクス保険と、日本の保険会社の事業戦略

http://bit.ly/1Cn0j8f

(*4) テレマティクスの業界地図

http://bit.ly/1SlDLSu

 

テレマティクスの業界地図

先日、北米のITサービスベンダーとのアナリストアクセス(AA)の機会に恵まれた。セレントには、リサーチ顧客とのAAサービス(電話会議)があり、世界中のお客様から様々なお問い合わせを頂く。アナリスト自身が執筆したセレントレポートに対するQ&Aが中心だが、時には、そのサービスの枠組みを超えた気づきや知見に遭遇する。

Verisk Insurance Solutions社の提供するVerisk telematics data exchangeサービス、GMの実績は有望である。特に、今後は「クレジットカードのクレジット履歴」のように、「運転履歴に関するサービスビューロー」「テレマティクスのデータプロバイダー」を目指すとの方向性に、卓越した先見性を感じた。同社は既に、日系も含む多くの自動車メーカーにアウトリーチ中で、GMパターンのグローバル展開を目論む。

 

Verisk

 

そこでの示唆は、以下の3点であった。

  • これまでのテレマティクス提案では、自動車メーカーは全てのレイヤーを自前で実現する前提だったが、既に、データサービス、データ分析のレイヤーは、自動車メーカーから分離している。
  • 多くの自動車メーカーは、自社ブランドに閉じたクローズド・ループによる付加価値実現を主眼としたが、既に、テレマやIoTのテクノロジー自体は、クルマに依存しないもの(運転履歴レコードに付加価値はシフト)となりつつある。
  • グローバルなテレマティクス(及びテレマティクス保険)業界地図は、①データを発信する、②データを蓄積、分析、販売する、③データを活用する、3階層で出来上がりつつある。①は自動車メーカーから分離(GMやトヨタの固有技術ではない)、②はクラウドベンダー、データアナリティクスベンダー、公的機関の競争と共創、そして③は、保険会社(損保:自動車保険、生保:医療保険)であるが、伝統的な事業者よりも、エマージングなフィンテック企業が先行するであろう。

一方で、日本の産業界には、強い行政イニシアチブと堅牢な業界構造が存在する。これまでは常に、消費者保護を前提とした新たな法規制と既存の業界秩序との整合が優先した。保険料収入に見る市場集中度は、生命保険では、上位5社で61%、上位20社で94%、損害保険では、上位5社で82%、上位20社で99%と、極めて高い。この寡占状況が、イノベーションの妨げであってはならない。

また、ITサービスベンダーの目線の違いも痛感する。ソリューションは、ユーザ顧客の痛みを緩和する対症療法のみではない。エマージングなテクノロジーによる、新たな市場価値を創造し、新たな需要を喚起したい。原因療法や自然治癒力を高める、需要創造型の提案が待望される。「何故、保険業界では、リスクの計測に結びつくデータ(運転履歴情報や健康管理情報)が活用されていないのか?銀行業界、クレジット産業では、個人や法人の信用情報は、与信判定に不可欠な情報として広く普及しているのに。」(Verisk Insurance Solutions社)そして、APIエコノミーは、その活用を加速する。一番肝心なことは、こうした「地殻変動」を起こそうという意欲かもしれない。