FINOLAB

FINOLABを訪問しました。FINOLAB(The FinTech Center of Tokyo FINOLAB)は、2016年2月、東京銀行協会ビルに開設されたフィンテック企業のためのインキュベーションオフィス。スタートアップの創業・成長を支援し、企業や投資家などへのプレゼンテーションやマッチングの拠点となるべく、複数企業(*1) のスポンサーシップにより開設されました。

眺望の素晴らしさに、ロンドンのLevel39(*2) を思い浮かべたのは、私だけではないと思います。和田倉噴水公園のモニュメントや大噴水が眼下に広がり、桜田巽櫓から皇居外苑を一望。その先には、日本の中枢、霞が関が展望されます。見通しの良さは、イノベーションに不可欠な要素。バーチャル空間だけでなく、フィジカルなロケーションも、つながるためにはとても重要な要素です。

「『日本に世界最高の金融イノベーションが生まれる土壌、環境、エコシステムを創ろう』。その熱い想いに賛同する有望フィンテックスタートアップやステークホルダーが集い、イノベーションを創発し、エコシステムをつなげる場が、FINOLABです。」FINOVATORSのファウンダーで、FINOLABの運営に携わるISIDの伊藤千恵氏はこう語りました。日本の金融の中心地「大手町」に誕生したこのスペースは、日本のフィンテックシーンの今を象徴するものと感じました。

 

当日は、すでにFINOLABに入居し、その住所に法人登記するリキッドの鶴岡章氏から、同社の取り組みも拝聴しました。同社は、次世代の生体認証検索エンジンを中核に、クレジットカードレス、ポイントカードレスを実現する決済サービス「Liquid」を提供しています。Liquidリーダー(指紋リーダー)を、USBポート経由でレジPOSに加えることで、指紋決済を可能とします。

従来、指紋認証は指紋の突合に要する時間がボトルネックでしたが、同社のテクノロジーは、その高速化に成功しました。日本の生体認証は、『本人確認』から『本人特定』する技術へ進化しました。次に期待される分野は、画像処理と大規模データ処理を通じた、識別対象の拡大です。その技術とサービスの全てをクラウドで提供するリキッドの取り組みに、個人認証といった金融サービスにおいて極めてプリミティブな領域を、大胆に、そして繊細に融解してゆく可能性を感じました。

 

(*1) FINOLABは、三菱地所(株)、(株)電通、(株)電通国際情報サービス(ISID)による3社協業事業。その運営は(社)金融革新同友会FINOVATORS が協力し、ウェブサイトFINOLAB.jp はFINOLAB事業の一環として、(株)電通、(株)電通国際情報サービスが運営している。http://finovators.org/ http://finolab.jp/

(*2) Level39はロンドンの新金融街Canary Wharf にある、フィンテックアクセラレータ拠点。2013年に開設当時の雰囲気は、セレント証券ブログに言及されている。http://www.level39.co/ http://bit.ly/1oLjby7

 

FINOLAB

 

ロボアドバイザー3.0の時代

Robo for blog 2014年12月に発行した弊社レポート「ロボアドバイザーをめぐるディスラプション」では、ロボアドバイザーのもたらす脅威に対し、伝統的なウェルスマネジメント会社がどう取り組んでいるのかを記載しました。 その後今日に至るまで、ロボアドバイザーの世界は大きな変化を遂げました。 ロボアドバイザーの黎明期(「ロボアドバイザー1.0」の時代)は、Charles SchwabやVanguardといった、多様なビジネスを手がけるアセットマネジメント会社の独自ロボアドバイザーの登場とともに終わりを告げ、「ロボアドバイザー2.0」の時代へと入りました。また最近では、より純粋なアセットマネジメント会社であるBlackRockやInvescoの参入も話題となったところです。 こういったアセットマネジメント会社の戦略的意図や将来性について、セレントは独自の分析を行い、先日発刊した最新レポートでその見解を示しました。本レポートでは、富裕層をターゲットとする証券会社など、伝統的な投資サービス提供企業への影響や示唆についても考察をし、さらには「ロボアドバイザー3.0」にも触れました。潤沢な資金を持つIT企業や、イノベーティブな心をもった既存金融機関による、より高機能で、より多くの投資家層に適用可能な「ロボアドバイザー3.0」の誕生に対し、アセットマネジメント会社の参入がどんな影響を及ぼすのかを分析しています。

Celent Analyst and Insight Day

Celent analysts and their insights gathered in Tokyo.

The informative conference presentations were followed by a heated discussion with the thought leaders in the financial industry, on the role of the financial services in the future, which should make a big leap forward both locally and globally.

At the conference, the fifteen hottest topics were covered in the three sessions.

 

Session I
Innovation: Countdown to Now

Firms no longer have the luxury of relying on the past or dismissing the seemingly impossible that is being offered in the present—did we ever really think hoverboards, drones, and driverless cars would be a part of our daily lexicon? But how does a financial institution make the transition to be an innovative enterprise? We’ve taken a close look at what Celent research has discovered to be emerging as best practices in financial services innovation – and examine how incumbents are modifying their traditional business practices to respond to the opportunities and threats presented.

  • Organizing for Innovation
    Mike Fitzgerald, Senior Analyst, Insurance, Celent
    Stephen Greer, Analyst, Banking, Celent
  • Holistic Digital
    Dan Latimore, Senior Vice President, Banking, Celent
  • Extreme Digital
    Craig Beattie, Senior Analyst, Insurance, Celent
  • Convergence in Wealth and Asset Management: Quest for $100 Trillion
    Jay Wolstenholme, Senior Analyst, Securities & Investments, Celent

 

Session II
FinTech: The Fork in the Road

The decisions you make today are vital to your firm’s well being tomorrow. Many of those outlandish ideas being bandied about today contain the seeds of where the industry is heading tomorrow. The challenge is which ones are worthy of your limited time and resources. We’ve examined some of today’s trendiest technologies and discuss which ones we think have staying power and which ones are a futuristic fantasy.

  • Insurance Fintech
    Jamie Macgregor, Senior Vice President, Insurance, Celent
  • The Internet of Things, Telematics, Driverless Cars: First an Opportunity, Then a Threat
    Donald Light, Research Director, Insurance, Celent
  • Practical Uses of Emerging Technology in Retail Banking (from Authentication to Helping Customers Live Better Financial Lives)
    Stephen Greer, Analyst, Banking, Celent
  • AI/Machine Learning in Insurance
    Mike Fitzgerald, Senior Analyst, Insurance, Celent
  • AI/Machine Learning in Securities
    David Easthope, Senior Vice President, Securities & Investments, Celent
  • Robo Advisory
    Will Trout, Senior Advisor, Wealth Management, Celent

 

Session III
The Blockchain: Passing Fad or the Next Big Thing?

It seems everywhere you look, there is another mention of the Blockchain, and it appears to be offering a glimpse into the future. Is it a viable, commercial platform or not. We’ve explored how this cutting edge technology is being utilized across Financial Services. We’ve taken an in-depth look at where it is, where we think it’s going and if it’s worth your time and money. We’ve studied how others are utilizing this futuristic tool and what you need to be thinking and doing in order to ensure you won’t be passed over.

  • The Future of Blockchain and Payments
    Zilvinas Bareisis,
  • Blockchain in Banking
    Patty Hines, Senior Analyst, Banking, Celent
    Jim O'Neill, Senior Analyst, Banking, Celent
  • Blockchain in Insurance
    Jamie Macgregor, Senior Vice President, Insurance, Celent
  • Blockchain and Smart Contracts in Securities
    Brad Bailey, Research Director, Securities & Investments, Celent
  • Distributing Risk with Digital Assets
    David Easthope, Senior Vice President, Securities & Investments, Celent

 

Afterwards we interviewed the thought leaders individually, where we continuously focused on the financial industry in the future.

  • What we should do…
    – Investment and Creation of business opportunities
    – Elimination of mismatch between supply and demand
    – Implementation of new technology in the context of new architecture
  • What we shouldn’t…
    – Reproduction of legacy
    – Competition for market share
    – Monopolization of business and technology

 

To become what we envisage, the financial service industry should share and collaborate with other industries. As long as it remains a monopolistic industry, it won’t be able to catch up with changes rapid development of technology is bringing about.

In this FinTech era, consumers have high expectations for far better services.
It seems that the competitors are not your industry peers but outsiders.
They could be YouTube, Ritz-Carlton, Google or Amazon.com. They all know potential customers’ needs and provide their services based on them. Social network services, which are non-exclusive and user-friendly, also could be another rival.

Whether we can meet the expectations or not will be the key.

Stay tuned for forthcoming Celent reports.

 

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セレント アナリスト&インサイト・デー

早春の東京に、セレントのアナリストとインサイトが集結しました。

カンファレンスでのプレゼンテーションに加え、日本の金融業界ソートリーダとの議論では、日本で、アジアで、そしてグローバルに飛躍する金融サービスの未来図を大いに語りました。

カンファレンスでは、3つのセッションを通じて、15本のトピックスについて、最旬なプレゼンテーションを展開しました。

 

セッション1:イノベーションへのカウントダウン

もはや、過去の栄光に安穏とする組織は存続出来ません。ドローンや自動運転車との日常を、誰が予想したでしょうか?全く新しい時代の幕開けを、金融機関がイノベーティブな組織として生まれ変わる機会とするために、セレントは「金融機関のイノベーション」を継続的にリサーチしています。劇的な環境変化をビジネス機会として活用するために、セレントがグローバルなリサーチの中で見出した「イノベーションのベストプラクティス」を披露しました。

 

セッション2:フィンテック 未来への分岐点

今日の決断の確からしさが、明日のビジネスの成功を導きます。しかし、限られた時間の中で情報を取捨選択し、正しい判断を導くことは容易ではありません。業界を飛び交う斬新で奇抜なアイディアの中には、将来の方向性と成功を決定づける「種」が混在しますが、限られた時間とリソースを投入する価値のある種なのかを見極めることが課題です。フィンテックの最新テクノロジーの中から、どの「種」に将来性があり、どの「種」が幻想に終わるのか、セレントのインサイトを発信しました。

 

セッション3:ブロックチェーン 一時のブームか現実か

「ブロックチェーン」という言葉に、業界の未来が投影されているようです。果たして、本当に実用的なプラットフォームなのか、そしてその用途と適用方法は? 金融機関は、この最先端テクノロジーにどのように取り組んでいるか、先駆者たちの取り組みに何を学ぶか? 銀行、保険、決済サービス、キャピタルマーケットにおける、その現状と今後の見通しを分析し、時間と資金を投じる価値がある分野を検証しました。

  • ブロックチェーンと決済の将来像
    ジルビナ・バレイシス  シニア・アナリスト バンキング
  • バンキングにおけるブロックチェーン2.0
    パトリシア・ヘインズ  シニア・アナリスト バンキング
    ジェームス・オニール  シニア・アナリスト  バンキング
  • 保険におけるブロックチェーン:どこにどのような影響を及ぼすか?
    ジェイミー・マクレガー  シニア・バイス・プレジデント  保険
  • 資本市場におけるブロックチェーンとスマートコントラクト
    ブラッド・ベイリー  リサーチ・ディレクター  証券
  • デジタル資産におけるリスク分散:分散型帳簿テクノロジーによるグローバル・システミック・リスクの軽減
    デビッド・イーストホープ  シニア・バイス・プレジデント  証券

 

個別に面談した、日本の業界ソートリーダとの議論では、引き続き、「金融の未来図」を提唱しました。

  • 何をすべきか?
    – 投資と事業機会の活用:イノベーション組織とリーダーシップの確立
    – 需要と供給のミスマッチを発掘:不便を我慢しない「新世代の声」を最大限活用
    – 新テクノロジーは新アーキテクチャの下で:デジタルテクノロジーがネットワーク効果を加速し、APIを司るプラットフォーマーこそが、新たな潮流を生み出す
  • 何をすべきでないか?
    – レガシーモデルの再生産:フィンテック活用とレガシーモダナイゼーションの同時進行、新サービス、新システムに加え、新たなソーシングモデルの考慮が必要
    – 旧市場の争奪戦:コスト競争を回避するためには、競争の軸を変え、新セグメントに向けた新たなバリュープロポジションを創出する
    – 事業とテクノロジーの独占:フィンテックのビジネスモデルは、多くの「共有」で成り立ち、それは市場や顧客のみならず、事業やテクノロジーすら惜しげもなく「共有」

 

未来図は、金融が特別な、独占的なサービスから、企業活動や消費生活と融合し、金融以外の情報や活動との区分が無くなることを前提とすべきと考えます。フィンテックの時代、金融サービス利用者の期待は高揚を続けています。サービスを競うべき相手は、どうやら、金融業界の外に、それは、ユーチューブやリッツ・カールトンの顧客認知、グーグルやアマゾンの顧客行動予知や優先顧客対応、全てのSNSが展望するサービスの可視化とシンプルなインタラクションかもしれません。その期待に応えることが、未来図における羅針盤となりましょう。

近刊のセレントレポートに、どうぞご期待下さい。

 

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フィンテックトレンドの昨日

極寒のソウルで、フィンテックのトレンドを議論しました。
カンファレンスでのプレゼンテーションに加え、業界ソートリーダとの議論は、2015年にグローバルに、そして日本で起きた事柄を総括する格好の機会となりました。

カンファレンスでは、以下の事柄を発表し、多くの反響を呼びました。

 

1. フィンテックの背景

  • 投資と事業機会
    – 年間100億$の投資規模
    – 未開拓事業は数兆$規模
  • 金融機関の戦略
    – 自己資本投資
    – イノベーションラボ、アクセラレーター
  • 重要テーマ
    – 規制
    – テクノロジーとアーキテクチャの拡張
  • 融合の意味
    – テクノロジーが金融を溶かす

2. ブロックチェーンの本質

  • アーキテクチャとキー・パーツ
    – 分散と共有、自動執行
    – トークン、共通帳簿
    – 独立執行型トークン暗号化
  • スタートアップと金融機関の戦略
    – スタートアップのコンソーシアム
    – 金融機関の市場インフラ
  • 資本市場への適用考察
    – ビックバンへの道筋
    – 従来型モデルの課題と克服策

3. 金融サービスの行方

  • 顕在化している事柄
    – デジタル対応
    – 不便不都合の解消
  • 陰に潜む本質
    – グローバルとローカルの鬩ぎ合い
    – 標準と個別の鬩ぎ合い
    – パンドラの箱が開く時(新需要の契機)
  • 地殻変動の予兆
    – 市場インフラ
    – プレーヤズ・ランドスケープ
    – ソーシングモデルの新常識

 

個別に面談した、業界ソートリーダとの議論では、以下の事柄を提唱しました。

  • 何をすべきか?
    – 投資と事業機会の活用
    – 需要と供給のミスマッチを発掘
    – 新テクノロジーは新アーキテクチャの下で
  • 何をすべきでないか?
    – レガシーモデルの再生産
    – 旧市場の争奪線
    – 事業とテクノロジーの独占(独り善がり)

 

そして、セレントが構想する、このような「金融未来図」を議論しました。
それは、既に稼働している「金融市場インフラ(FMI)」をレガシー(伝統的な、現職の)システムと呼称した場合、新たなテクノロジーによる「新インフラ」は、

  • レガシーが保証する、堅牢な社会インフラ基盤を有効活用する
  • レガシーに培った、データ、資産、経験との連続性の享受する
  • レガシーによる、新旧事業者の参入撤退の自由度を確保する

つまり、レガシーの活用、共存共栄を前提として、新たな、

  • プラットフォームのレイヤ:新たなルールの形成
  • イノベーションのレイヤ:新たなサービスの創造

を可能とする、「APIエコノミー時代」のAPI提供者を意図します。

そこでは、金融機関は、製造、小売、流通などの産業界とインフラを共有し、B2Bのみならず、B2C、つまり生活者の生活情報、非金融情報もAPIを通じて、流通可能とする、いわば、テクノロジーが「金融を溶かした」青写真を想定しています。

 

如何ですか?ご一緒に、金融の未来図を構想しませんか?セレントは常に、その議論の触媒(カタリスト)で在りたいと願います。

 

この続きは、東京で!

セレント アナリスト&インサイト・デー | February 24, 2016

 

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Blockchain Business Conference 2016 | FinTechKorea

This is an exciting time for the Financial Services sector. It seems every day we hear of new “innovation” or “disruption” (depending on your point of view). However, the sheer volume of all this noise can be overwhelming. How do you determine what you need to listen to out of the cacophony of voices? We can help. We do the listening for you. Join us as we examine the hottest trends in FinTech, Blockchain 2.0! Among the topics we will cover are:
  • Who are today’s disruptors, and what will their impact be on the marketplace?
  • What threats do the disruptors pose for Financial Institutions?
  • Moving forward, who will be the key players in the new landscape–will it be the familiar faces or the new kids on the block?
  • What are the steps a Financial Institution must take in order to stay in the game?
  • How will all of this play out? Globally? Locally? And are there elements unique to the market that companies need to watch for or can exploit?
Presentation agenda (preliminary):
  • FinTech Trends
  • Market Opportunity
  • Blockchain 2.0
  • Capital Markets + Blockchain 2.0
  • Trends and Challenges in Japan
  • Key Takeaways
  Blockchain Business Conference 2016 | January 21, Seoul, South Korea Click here for more information  

ブロックチェーン ビジネスカンファレンス 2016 | FinTechKorea

2016年の年頭に際して、「金融の未来図」を構想します。 「フィンテック」「イノベーション」「ディスラプション」を耳にしない日はなかった2015年。 その中から、何が本当に必要なのか、それをどうやって聞き分けたらいいのでしょうか? 本講演では、「フィンテック」「ブロックチェーン2.0」にフォーカスして、その本質に迫ります。 主なトピックは、
  • ディスラプターは誰か?そして業界へのインパクトは?
  • 既存の金融機関やテクノロジーベンダーにとっての機会と脅威は?
  • 新たな業界地図の中で、誰がキープレーヤーとなるだろうか?
  • 金融機関やテクノロジーベンダーが競争力を保つためにとるべき次のステップは?
  • グローバル規模での、また国内での今後展開はどうなるだろうか?市場に独特の要素はあるのか?あるとしたらどんな対応をし、どうしたらそれをチャンスに変えられるだろうか?
Blockchain Business Conference 2016 | FinTechKorea January 21, 2016, Seoul, South Korea アジェンダ(予定)
  1. フィンテック:グローバルトレンドのレビュー
  2. 市場機会:3つのビジネス戦略と5つのテクノロジーテーマ
  3. ブロックチェーン:その本質
  4. ビジネスケース:キャピタルマーケットにおける考察と重要テーマ
  5. 日本市場の動向と挑戦
本年も、日本、そしてアジアから、グローバルトレンドとインサイトを追求します。    

From the Celent Innovation Forum, Tokyo

At Celent we have been focusing on financial services technology since our inception. Now of course all eyes are focused on fintech, which we might inversely call the use of technology to disrupt (traditional) financial services. Investment in fintech startups is significant, and the financial markets involved are huge – US$218 trillion annually in the capital markets alone. Celent recently held our latest fintech event in Tokyo to a full house, an indication of the intense interest in fintech in the Japanese market. The day consisted of two Celent presentations on fintech in the retail and institutional securities industries, followed by a discussion panel. Celent senior analyst John Dwyer presented on blockchain technology and its potential use across capital markets. Smart contracts powered by this technology could conceivably replace existing means of executing market transactions, and by enabling direct ownership might displace custodians and other intermediaries. As if this weren’t food for thought enough, governments including the US and UK are taking a serious look at putting the dollar and the pound on blockchains. Talk about fundamental disruption! Senior analyst Will Trout provided an analysis of how automated advice (robo advisory) is reshaping the wealth management industry. After the financial crisis many individuals quite naturally want to manage their assets themselves, but also require investment advice. Robo advisory, which perfectly suits the self-service, mobile lifestyle, is an answer to this dilemma. SoftBank, Nomura Asset Management and The Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ joined the panel discussion, bringing their respective views on cognitive computing; the potential of fintech to lure Japan’s famously reticent retail segment to participate in the markets; and how to mobilize a large organization for innovation. A fundamental question about fintech is who will ultimately derive value from these innovations: fintech startups; technology giants like Alibaba and Google; or the incumbent financial institutions? Due partly to the regulatory stance, in Japan more than in most markets financial institutions may be in the best position to end up in the winner’s box. Only time will tell, for Japan and for markets across the globe, but you can rely on Celent to continue to provide our clients with insights in the rapidly developing world of fintech.

セレント・イノベーションフォーラム:ブロックチェーン2.0

11日のイノベーションフォーラムで講演するため、初めて東京を訪れるのを楽しみにしています。 私のプレゼンテーションで取り上げるトピックをご紹介します。 フィンテックのトレンド 私の講演では、多様な投資家からフィンテックへの資本の流入状況をはじめ、現在の進展状況について解説した上で、中期的にディスラプションがどのように進むか大局的な展望を導き出します。私の専門分野はキャピタルマーケッツなので、B2CではなくB2Bを中心に話を進める予定です。B2B市場はB2Cに比べるとより複雑で、規制が強く、市場規模がはるかに大きいため、イノベーションやディスラプションのレベルは画一的ではなく、また競争も激しいものとなるでしょう。 ブロックチェーン2.0/ 分散型帳簿 後半では、目下注目度が急上昇しているブロックチェーン2.0と分散型帳簿について話します。この分野は変化が速く、いや、速すぎるため、どのテクノロジーをブロックチェーン2.0や分散型帳簿と呼ぶかについてさえ、意見の相違がみられるほどです。このテクノロジーはまだ比較的初期段階にあり、状況が刻々と変化していますので、その中から参加者の皆様に有用なテクノロジーについて紹介したいと思っています。 分散型コンセンサス 分散化とは、トランザクションまたは資産を第三者が承認あるいは保管するにあたり、中央集権的なオーソリティ(権威、中央機関)に依存しなくても済むプロセスです。コンピューター科学の分野では分散型コンセンサスというコンセプトは以前からありましたが、資本市場ではそうではありませんでした。中央機関である証券取引所などを経由してコンセンサスを得る中央集権的アプローチではなく、複数の独立した機関またはノードがトランザクションの正当性を投票で決めることから、分散型コンセンサスと呼ばれています。 許可制の是非 目下の最大の議論は、ブロックチェーンや分散型帳簿を「許可制」にすべきか否かという問題です。許可制にすると、帳簿へのアクセスが管理・規制されます。許可制にしない場合は、(少なくとも理論上は)だれでも帳簿上でトランザクションを行い、帳簿上のトランザクションを閲覧し、トランザクションの正当性を判断するノードになることも可能になります。 スマートコントラクト 最後に、比較的新しいイノベーションであるスマートコントラクトについて話します。スマートコントラクトはビットコインをきっかけに普及したもので、二者間の契約をコードで作成し、それによって金融トランザクションにおけるデータ主体の項目、つまり金額、証拠金計算、金融デリバティブの担保情報といったコンポーネントを自動的に決済したり実行したりすることを可能にするものです。 See you in Tokyo!

FinTechパワーと金融の明日

今秋も、カンファレンスシーズンの真っ最中。世界各地で金融サービスとテクノロジーを語るイベントが続く。セレントは、欧州で、米州で、そしてアジアで、各地のソートリーダーと様々なラウンドテーブルを囲み、金融サービスとFinTechパワーの行方を議論している。

先日の日経シンポジウムにおける、日本の金融トップの講演では、共通する3つのキーワード:「グローバリゼーション」、「アセットマネージメント」、そして「FinTech」が印象的であった。セレントのソートリーダーシップも正にそこにあり、多数のリサーチレポートを発刊している。本稿ではその一端を紹介する。

① グローバリゼーション:
金融に限らず、日系資本のグローバル展開が加速を続けている。そこでは新たなガバナンスモデルの構築が成功の鍵である。それは人に依存し、往々にして経年と共に劣化する。「見えない大陸」で、永続する事業を統治することが果たして可能か?ビジネスとITが表裏一体である装置産業において、両者を切り離したガバナンスは成立しない。また、レガシー・モダナイゼーションITガバナンスは、世界規模での構想と実施が求められる。金融機関の多国籍企業化は進展するも、金融サービスは元より地域固有性が高い。アウトバウンドM&Aで獲得すべきものは、金融資産、顧客関係、そして人材。構築すべきものは現代化された事業基盤と企業統治モデルである。

② アセットマネージメント:
日本の金融サービスが、本格的な資産運用業務の強化に挑む上で、投資運用の自動化(ロボアドバイザー)の技術が肝要である。従来は人の介在を必要としていたフロントエンドの業務プロセス(リバランス、モニタリング、パフォーマンス評価、報告など)の自動化によって、中間事業者を排し、実現利益の全てが顧客へ提供可能となる。IoT、AI、そしてスマートロボットといったテクノロジーの普及は、金融サービスの利用者、提供者双方の行動様式を革新する。真っ先に、金融サービスの接客とワークスタイルの革命が期待される。テクノロジーが創造的に既存の産業構造を破壊する、正に産業革命の予感がある。勿論、日本の金融業界においても、その挑戦は着手されている。

③ FinTech:
ブロックチェーンの技術は、ビットコインに代表される仮想通貨のみならず、サイバー空間の新たな信頼関係を構築する可能性を秘める。金融分野でのユースケースとして、銀行間決済基盤(日銀ネット、全銀システムなど)、証券取引市場基盤(取引所、清算機関、証券発行流通制度を含む)、クレジットカード決済基盤、国際送金などが想定され、スタートアップのみならずグローバルメジャーな金融機関が自ら、R&Dに取り組む分野となりつつある。

グローバルな「金融の未来図」は、数年単位での革新を繰り返してきた。そこでのディスラプションは金融機関、金融業界の既成秩序をも対象とし、常に、ディスラプターはそのテクノロジーの破壊力を熟知し、自ら実証した企業家である。日本の金融未来図も、もはやそうしたグローバル競争の渦中にある。グローバルな環境では、デジタルテクノロジーは金融機関や金融業界以上に、広く消費者に普及し、様々な変化の誘因となっている。日本市場にも、早晩、そのTUNAMIは伝播する。

 

11月の東京イベント、イノベーションフォーラムにご参加下さい。
ブロックチェーン2.0とロボアドバイザーを専門分野とするアナリストの講演、業界内外のソートリーダーを交えたディスカッションを通して、皆様と共に、「金融の明日」を構想します。皆様のご意見をお寄せ下さい。

 

消費者のデジタル行動

DigitalConsumer_JP DigitalConsumer_US DigitalConsumer_JPvsUS

出典:セレント、日米における金融サービス&イノベーションに関する消費者意識調査(2015年5月)