クラウド第2幕

大手金融機関グループにおける、包括的なITソーシング契約が発表された。こうした取り組みが続くことで、レガシーなシステム基盤が現代化されるだけでなく、レガシーなビジネスモデルは完全に淘汰されるであろう。

IaaSとPaaSのクラウドシステム基盤と、ハイブリッドに連携するSaaS、ビックデータ・アナリティクスやIoT、AIなどの新サービスが、レガシーの現代化だけでなく、イノベーティブな新ビジネスのインキュベーターとなる。そしてその先には、APIの解放からオープンイノベーションの扉が開く。

汎用的なITゼネコンにとって、恐ろしい時代となった。こうした取り組みは、日本のSIベンダー各社には、大きな警鐘と聞こえるはずだ。一方で、尖鋭的なアプリケーションベンダーは、迅速にその採用を決めた。そして、ローレイテンシーな世界でも、イノベーションへの環境を整えてゆく。

破壊的なテクノロジーは、既に、身近に存在する。イノベーションへの河を渡るためには、その動機と革新を恐れない勇気が必要だ。ITは、もはやイノベーションのバリアではない。明らかにドライバーである。

2016年は、「クラウドファースト」から「イノベーションファースト」へ、クラウドの第2幕が開く。