フィンテックトレンドの昨日

極寒のソウルで、フィンテックのトレンドを議論しました。
カンファレンスでのプレゼンテーションに加え、業界ソートリーダとの議論は、2015年にグローバルに、そして日本で起きた事柄を総括する格好の機会となりました。

カンファレンスでは、以下の事柄を発表し、多くの反響を呼びました。

 

1. フィンテックの背景

  • 投資と事業機会
    – 年間100億$の投資規模
    – 未開拓事業は数兆$規模
  • 金融機関の戦略
    – 自己資本投資
    – イノベーションラボ、アクセラレーター
  • 重要テーマ
    – 規制
    – テクノロジーとアーキテクチャの拡張
  • 融合の意味
    – テクノロジーが金融を溶かす

2. ブロックチェーンの本質

  • アーキテクチャとキー・パーツ
    – 分散と共有、自動執行
    – トークン、共通帳簿
    – 独立執行型トークン暗号化
  • スタートアップと金融機関の戦略
    – スタートアップのコンソーシアム
    – 金融機関の市場インフラ
  • 資本市場への適用考察
    – ビックバンへの道筋
    – 従来型モデルの課題と克服策

3. 金融サービスの行方

  • 顕在化している事柄
    – デジタル対応
    – 不便不都合の解消
  • 陰に潜む本質
    – グローバルとローカルの鬩ぎ合い
    – 標準と個別の鬩ぎ合い
    – パンドラの箱が開く時(新需要の契機)
  • 地殻変動の予兆
    – 市場インフラ
    – プレーヤズ・ランドスケープ
    – ソーシングモデルの新常識

 

個別に面談した、業界ソートリーダとの議論では、以下の事柄を提唱しました。

  • 何をすべきか?
    – 投資と事業機会の活用
    – 需要と供給のミスマッチを発掘
    – 新テクノロジーは新アーキテクチャの下で
  • 何をすべきでないか?
    – レガシーモデルの再生産
    – 旧市場の争奪線
    – 事業とテクノロジーの独占(独り善がり)

 

そして、セレントが構想する、このような「金融未来図」を議論しました。
それは、既に稼働している「金融市場インフラ(FMI)」をレガシー(伝統的な、現職の)システムと呼称した場合、新たなテクノロジーによる「新インフラ」は、

  • レガシーが保証する、堅牢な社会インフラ基盤を有効活用する
  • レガシーに培った、データ、資産、経験との連続性の享受する
  • レガシーによる、新旧事業者の参入撤退の自由度を確保する

つまり、レガシーの活用、共存共栄を前提として、新たな、

  • プラットフォームのレイヤ:新たなルールの形成
  • イノベーションのレイヤ:新たなサービスの創造

を可能とする、「APIエコノミー時代」のAPI提供者を意図します。

そこでは、金融機関は、製造、小売、流通などの産業界とインフラを共有し、B2Bのみならず、B2C、つまり生活者の生活情報、非金融情報もAPIを通じて、流通可能とする、いわば、テクノロジーが「金融を溶かした」青写真を想定しています。

 

如何ですか?ご一緒に、金融の未来図を構想しませんか?セレントは常に、その議論の触媒(カタリスト)で在りたいと願います。

 

この続きは、東京で!

セレント アナリスト&インサイト・デー | February 24, 2016

 

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Eiichiro Yanagawa About Eiichiro Yanagawa

Eiichiro Yanagawa is a senior analyst with Celent's Asian Financial Services group and is based in the firm’s Tokyo office. His research focuses on IT strategy issues in the Japanese and Asian banking and financial industries. His recent research has included core banking systems, ATMs, anti-money laundering technology, electronic trading, document management, IT spending trends, and business process outsourcing. Eiichiro's consulting experience includes development of bank IT strategies, thin client / desktop virtualization to support business continuity, evaluation of data centers for hosting core systems, and vendor selection of AML, risk management, and other technologies.

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