クラウド第2幕

大手金融機関グループにおける、包括的なITソーシング契約が発表された。こうした取り組みが続くことで、レガシーなシステム基盤が現代化されるだけでなく、レガシーなビジネスモデルは完全に淘汰されるであろう。

IaaSとPaaSのクラウドシステム基盤と、ハイブリッドに連携するSaaS、ビックデータ・アナリティクスやIoT、AIなどの新サービスが、レガシーの現代化だけでなく、イノベーティブな新ビジネスのインキュベーターとなる。そしてその先には、APIの解放からオープンイノベーションの扉が開く。

汎用的なITゼネコンにとって、恐ろしい時代となった。こうした取り組みは、日本のSIベンダー各社には、大きな警鐘と聞こえるはずだ。一方で、尖鋭的なアプリケーションベンダーは、迅速にその採用を決めた。そして、ローレイテンシーな世界でも、イノベーションへの環境を整えてゆく。

破壊的なテクノロジーは、既に、身近に存在する。イノベーションへの河を渡るためには、その動機と革新を恐れない勇気が必要だ。ITは、もはやイノベーションのバリアではない。明らかにドライバーである。

2016年は、「クラウドファースト」から「イノベーションファースト」へ、クラウドの第2幕が開く。

 

Eiichiro Yanagawa About Eiichiro Yanagawa

Eiichiro Yanagawa is a senior analyst with Celent's Asian Financial Services group and is based in the firm’s Tokyo office. His research focuses on IT strategy issues in the Japanese and Asian banking and financial industries. His recent research has included core banking systems, ATMs, anti-money laundering technology, electronic trading, document management, IT spending trends, and business process outsourcing. Eiichiro's consulting experience includes development of bank IT strategies, thin client / desktop virtualization to support business continuity, evaluation of data centers for hosting core systems, and vendor selection of AML, risk management, and other technologies.

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